架空書店からアンナさんへ 「往復書簡」Vol.7

Dear アンナさん
アンナさん、
こんばんは。


先日の選書、
おつかれさまです。


楽の秋にて
ピックアップされていた
「合いたい気持ちは言葉じゃなくて
行動で示せ走ってこい/メンヘラ大学生」
って最近出た本ですよね。


外出自粛のムードが
高まっていた時期だったので、
架空書店での紹介を
躊躇してしまったことを思い出しました。
やっぱり紹介すればよかったかなぁ〜
と思ったりして💦


さて、
アンナさんからは、
「架空書店にとって、
読書とはなんですか?」
という質問をいただいていましたね。


これは非常に難しい!!
いくつかの答えを
考えてみたのですが、
ちょっとKindleででも
出版していいですか
っていうレヴェル(笑)


今現在は、
と但し書きをつけた上で
答えさせていただけるならば、
中の人にとっての読書は
「確認と変化」
なのだと思います。


ある種のことに
興味関心を持った際に、
その正しさを確認してから
行動や習慣を変化させていく、
そのために読書が必要だ
と考えています。


話が少し前後しますが、
今、自分にとって
何が気になることなのか
何が必要なことなのかを
キチンと把握するために、
図書館の書架を巡って、
気になる本を
ピックアップしてみることが
よくあります。


「人間は考える葦である」
と説いたのは、
パスカルですが
書架を巡るときの私は
さしずめ
「足で考える人間である」
とでも形容すべき状態です(笑)


「今の自分を確かめ、
誤解を改め、
考え方や行動、習慣を変える」
というのが
今の私のとっての読書です。


いささか、
現実的ではありますが、
もちろん、
読書には
もっと多くの側面があると思いますし、
そうあって然るべきだと思います。


今、読書を通じて
そうした考え方や行動、
習慣の変化を
積み重ねていくことで
やがては、
中の人の読書に対する考え方
それ自体も変化していくことでしょう。


「この世に生き残る生き物は、
変化に対応できる生き物だ」
というダーウィンが
言ったとされる言葉が
頭を掠める一方で、
最新の科学では、
「常に変化する環境に
適応し易い生物の性質とは、
複雑で余剰の多い
遺伝子制御ネットワークをもつ。
これは、非効率で無駄が多い」
ことが重要なのだと知りました。

確かめることと
行動や習慣を変化させることの重要さを
噛み締めつつ、
ページを捲る秋の夜長です。


さて、次の書簡では
アンナさんに何を訊こうかな?


たまには趣向を変えて
「お気に入りの食に関する本3選を教えて!」
なんてどうでしょう?

食欲を刺激してくれる書簡、
ぜひお待ちしています(笑)


かしこ


架空書店

【まだ売ってない本しか紹介しない】架空書店

かつてスティーブ・ジョブズはこう述べています。 「人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ。」 この本屋は、世界で唯一「まだ売ってない本】だけを紹介しています。 この本屋が売っているのは「未知との出会い」 「明日のあなたが読みたいと思う本」があることを願っています。

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